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あこがれのギリシャ風景。家にいても心は旅気分!


by salasa_ohkura

クリムトの描いたアテナ

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全国を巡回している「クリムト・シーレ ウィーン世紀末展」は12日に東京の会期が終わり、次は大阪で開催されます。
ポスターなどでご存じの方も多いと思いますが、展覧会の目玉の一つがクリムトの「パラス・アテナ」という作品。(写真・展覧会のHPよりお借りしています)
ギリシャ神話で知恵の女神といわれるアテナについては語ることが沢山あるのですが、今日は女神の胸に記された不思議な顔に注目してみましょう。

これは世の果ての住むゴルゴン三姉妹と呼ばれる怪女の一人メデューサ。
髪は蛇、歯はイノシシの牙という恐ろしい顔を見た者は石になってしまうのです。
もともとメデューサは海の神ポセイドンと愛し合った少女でしたが、アテナ女神を馬鹿するような態度をとったことから醜く恐ろしい姿に変えられてしまいました。

神々の父ゼウスの息子ペルセウスが囚われの王女アンドロメダを助ける時に、アテナ女神の助力によりメデューサの首をとって武器とし、敵を石に変えながら救出に成功。ペルセウスは戦いのあとに効力のなくなったメデューサの首をアテナに献上すると自分の盾の飾りとしました。

この物語によってアテナの盾や鎧にメデューサが描かれることが多いのです。

上の写真はコルフ島の考古学博物館にあるアルテミス・メデューサ神殿の破風部分。神話で描写されているメデューサとは異なり、おおらかでユーモラスな感じ。クリムトも同じような雰囲気で描いています。

世界の名画や彫刻はギリシャ神話をテーマにしたものが多く、少し知識があると鑑賞する楽しみが広がるはず。また今回の物語、ペルセウスとアンドロメダは星座になって夜空に輝いています。


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by salasa_ohkura | 2009-10-14 18:24 | ギリシャ神話