あこがれのギリシャ風景。家にいても心は旅気分!


by salasa_ohkura

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豚インフルエンザのニュースが連日報道され、世界を震撼させています。
ニュースや新聞で度々目にする国連の「WHO世界保健機関」のマークがギリシャ起源ということで、取り上げてみました。(下の画像はウィキペディアより)
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中央部分の蛇がからみついている杖。これはギリシャ神話で医学の神と言われるアスクレピオスが持っているもの。アテネ考古学博物館の彫像で杖の様子がよくご覧になれると思います。蛇はアスクレピオスのシンボルで、再生を意味していると言われています。
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アスクレピオスはギリシャ神話の12神の一人。アポロンの息子ですが、母の不貞など諸事情によって山奥にて半人半馬のケイロンに育てられることになります。彼はそこで薬学を学び、病を治すだけでなく最後は死者まで蘇生させるまでに。しかし生死を操ることは出過ぎた行為であると冥界の王からの苦情もあり、最高神ゼウスの雷挺で命を落としてしまいます。

死後は神として祀られ、神殿や治療施設、劇場など多くの遺跡が各地に残っています。またギリシャでは現在も薬局は、蛇と薬の杯を組み合わせたマークが看板となっています。この辺りは次の記事で。

豚インフルエンザの感染がこれ以上拡大しないことを祈るばかりです。


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by salasa_ohkura | 2009-04-28 12:24 | ギリシャ神話

アテネの街

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復活祭が終わりました。光が日に日に力強くなってきます。

ここはアテネの中心地。といっても高層ビルもなく、あちらこちらから小高い丘にそびえるパルテノン神殿を遠望できます。
レストランや土産物店が並ぶプラカ地区を抜けて、細い小径を散歩。奥に入ると坂がちで入り組んだ路地が続きます。

冬の曇天で沈んでいた扉と壁の色彩が鮮やかに冴え、新緑の影が映し出されています。
思わず立ちどまりました。

道路の看板表示はこんな感じ。ちなみに記号のような「ΟΔΟΣ」は「通り」という意味です。
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たけなわの春は短く、季節は足早に夏へと向かっていくようです。



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by salasa_ohkura | 2009-04-24 09:00 | アテネ

復活祭

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特別な1週間の終わりは、キリストの死と向かい合う大金曜日、悲しみの中で喪に服す大土曜日。
そして日付が変わる夜の12時になると復活を告げる鐘が大きく鳴り響き、人々がミサに出かける為、夜中とは思えない騒がしさ。教会で火をもらったろうそくを手に歩くので、窓から通りを眺めるとあたたかい灯りが揺れ、「フロニァ・ポラ(おめでとう)!」という声が聞こえてきました。

家に戻ると羊の臓物のスープ「マギリッツァ」を食べ、長い節制の後に肉が解禁になる身体の調子を整えます。朝を迎えてからは宴の準備がスタート。
最も重要なのは子羊を丸焼きにすることです。神への生贄と言われる羊、その臓物をグルグルと巻いたココレッツィを焼いて食べるのが祝宴のメインディッシュ。この時期のスーパーに行くと羊焼き専用のコンロが山積みになって売っていますし、節制の間はマカロニを置いていた肉屋にも子羊が何頭もぶら下がりはじめます。

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どこの家も家族や遠方の親戚が大勢集まり、とてもにぎやか。羊が焼けるのを待っている間の話し声や笑い声、陽気なギリシャ音楽が流れ、羊を焼く煙と香ばしい匂いががあちらこちらから漂ってくるのでした(写真、上)。

祝宴を外(庭やテラス)で行うというのがギリシャスタイル。寒い時期以外は食事やお茶の時間を戸外で過ごすギリシャ人にとって、「外で食事を楽しむ季節」の境となる日でもあるように感じられました。天気の安定しなかった復活祭前とは一転、ギリシャらしい青空の日が増えてくるのです。

冷たい雨や雪、鉛色の曇天の日々を経てようやく迎える春たけなわの喜びがキリストの復活を喜ぶ気持ちと重なる大きな祝祭でした。



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by salasa_ohkura | 2009-04-17 18:10 | 行事

復活祭までの1週間

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19日にいよいよΠασχα(パスカ・復活祭)を迎えるギリシャ。今週は大月曜日、大火曜日と曜日に「大」をつける特別な1週間で、教会では毎日、ミサが行われます。
街のパン屋やスーパには中央に赤い卵を埋め込んだ復活祭のパン(チュレーキ・写真上)が並び始めます。

このパンは家庭で手作りする人も多く、私の友人も毎年、焼いて届けてくれました(写真下)。バター、卵、小麦粉、塩、イーストに少し多めの砂糖を入れ、発酵した後に三つ編み型や二つ編みをリング型にして焼き上げるのが定番、ほんのりと甘く素朴な味わいです。

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赤い卵は、大木曜日に染める決まりがあります。卵は復活の、また赤い色はキリストの血を象徴。受難の日となる大金曜日の前日に行う重要な仕事。染料は他に青や黄色などもありますが、やはり伝統的な復活祭の卵の色は赤といわれています。

大金曜日の3時がキリストの死の時間。夜には教会で悲しみのミサが行われ、終わったあとには花を飾った棺が出て、ろうそくを持った人々と共に街を歩きます。テレビではキリストの生涯をテーマにした映画が放映され、大金曜の夜にはそれを見るのが恒例でした。

大土曜日は一日中、追悼の鐘が聞こえてきます。こんな音がでるのか・・・と思うような静かで哀切な響きでした。街の中もひっそりと静まりかえっています。

復活まで一日、一日、意味のある大切な1週間。先ほどギリシャの友人から電話があり、小さなチュレーキとクッキーを焼いて送ってくれたとのこと。我が家にもパスカが近づいてきているようです。



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by salasa_ohkura | 2009-04-12 09:36 | 行事

遺跡の春

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春になると紀元前の遺跡は野の花に彩られます。晴天に恵まれてギリシャらしい青空となった時には、一年のうちで最も穏やかで優しい姿を見せてくれるような気がします。

アムステルダム在住の友人が春に訪ねて来た時に、こんなことを言っていました。「オランダのチューリップが春の風景で一番と思っていた。でも、それは人が作ったもの。ギリシャの春は自然の恵みともいえる野の花によって輝いている。素晴らしい!」
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確かに大地に溢れる花々には天の恵みのようなものを感じます。
神話によるとギリシャの春は農耕の女神であるデメテルが愛娘ペルセポネと再会した喜びによって生まれると伝えられています。
冥界の王ハデスに娘をさらわれた女神は嘆き悲しみ、それによって地上は枯れ果て終わらない冬となってしまいました。実りのない大地です。人々からの供物もなくなり、神々も困り果ててゼウスによる調停がなされることになりました。
ペルセポネは一年の三分の一を冥界でハデスと共に過ごし、残りを地上で母と暮らすことに。娘が冥界にいる間は母は悲しんで冬となり、地上に戻って再会を喜び合っている季節が春なのです。

写真はペロポネソス半島にあるエピダウロスに残る競技場跡とその周辺。可憐な黄色い小花がまぶしく、女神の喜びが大地に満ちているようでした。エピダウロスは完全な形で残っている古代劇場で有名、こちらの方は別の記事でご紹介したいと思います。



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by salasa_ohkura | 2009-04-06 00:00 | ギリシャの春