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あこがれのギリシャ風景。家にいても心は旅気分!


by salasa_ohkura

カフェでヘルシーランチ

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散歩の途中の楽しみはカフェ。
気持ちのいい季節、外のテーブル席でお茶やランチをするのがギリシャ流。
でも、時には屋内のこんなカフェでひとやすみ。

オモニアにあるNEON。
シンタグマ広場近くにもあるチェーン店です。カフェテリア方式の店内でゆっくりと軽食がとれるので、よく立ち寄りました。

ギリシャの近代画家ツァルゥヒスが「カフェ・ネオン」(1965)を描いたことでも有名。夜の街、NEONの灯りがそこに集う沢山の人々の姿だけでなく薄暗い画面を皓々と照らしている作品は、「世俗的な題材をまるで素朴なイコン制作者のように描いている」と評されています。カフェでヘルシーランチ_e0171285_12122221.jpg

さて、サラダバーにはギリシャらしくオリーブ漬けやフェタチーズがあり、グリークサラダ(トマト、キュウリ、タマネギスライス、オリーブ、上にフェタチーズをのせる)のチョイスがオススメ。太陽を一杯浴びた野菜にオリーブオイルをたっぷりとかけて食べるだけのシンプルサラダ。塩気はチーズとオリーブだけです。

絞りたてのオレンジジュースとほうれん草のパイ(スパナコピタ)も一緒に頼めば
とってもヘルシーなランチ。

元気になったら、また街歩きにでかけましょう。


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# by salasa_ohkura | 2009-06-02 10:00 | アテネ

アテネの白い教会

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これから少しアテネの街を散歩しましょう。

パルテノン神殿のあるアクロポリスの丘と同様、どこからでも望むことができるのがリカビトスの丘。高層建築がないため、昔から変わらないランドマークになっています。
写真(左下)はアクロポリスからリカビトスの丘を眺めたところ。

標高277メートルの山頂まではケーブルカーで上がることができますし、少しきついですが徒歩で上がっていく道もあります。

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丘を上がりきったところには白い教会。

更にパルテノン神殿、その向こうに広がるのがエーゲ海・・・とギリシャを語るにふさわしい風景が揃った贅沢スポットになっています。




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# by salasa_ohkura | 2009-05-26 00:00 | アテネ

古代の劇場

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紀元前のギリシャでは、すでに病の治療に適度な運動や精神の解放を取り入れるという方法が取り入れられていたことを前回の記事で取り上げました。医神アスクレピオスの神域を含むエピダウロスの治療所は、現在も発掘中で多くの部分が礎石だけを残すのみですが、劇場だけは当時の姿を完璧な形でとどめています。

55列の観客席に1万4000人を収容できる大規模な劇場は紀元前4世紀に建てられました。アテネのアクロポリスやアポロンの聖域・デルフィー遺跡にある劇場と比べても圧巻の大きさです。初めて訪れた時は息をのみました。

古代の劇場_e0171285_1745597.jpg

観客席最後列は地上23メートルという高さ。広がる眺望は丘陵地帯に延々と続く松や糸杉、オリーブの森。観光地であるにもかかわらず、ここにあるのは遺跡だけ。紀元前そのままの景観なのです。

更に素晴らしいのは劇場の音響効果。直径20メートルの大舞台にも自由に入れるので、中央に立ってコインを落としてみる人や歌を歌う子供の姿に出会いました。

観客席には「黄金分割比」が取り入れられています。最も均整のとれた縦と横の1:1.618は「神から授かった比率」。ピラミッドやパルテノン神殿、ミロのヴィーナスにも見られるように人間が最も美しいと感じられる形を生み出しているのです。

でも、それらの前で黄金比の説明は必要ないでしょう。「美しさ」が見る人の心にまっすぐ届いてくると思います。


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# by salasa_ohkura | 2009-05-15 17:10 | ギリシャ神話
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前回の記事で話題となったギリシャの薬局ΦΑΡΜΑΚΙΟ(ファルマキオ)をご紹介します。

写真は通常の「蛇と杯」の看板の他に古代の治療所の様子を描いた絵が店の装飾として用いられています。撮影したポロス島ではこのように店のイメージにピッタリの絵看板を掲げているところが幾つかありました。ギリシャの薬局と古代の治療所_e0171285_9382173.jpg

この薬局の前に佇んでいるとギリシャのペロポネソス半島にある古代の治療所・エピダウロスを思い出します。ここに来た患者は、神々に生贄を捧げ、清めを受けた後に聖なる仮眠所で夜を過ごしました。動物の皮を敷いた寝床で見る夢の中にアスクレピオスが現れ、翌朝に見た夢の内容を神官に告げて治療法や薬の調合法が決められたといわれています。治療が一定の成果を上げていたことは、現在、博物館に収められている治癒した部分を形どった患者からの奉納品でわかります。

ギリシャの薬局と古代の治療所_e0171285_1746795.jpg
エピダウロスの治療所は、病を治す為に適度な運動や身体の弛緩、精神的な解放などが必要であるとの考えから広大な敷地に宿泊所、運動施設(競技場、闘技場、体育場)、浴場、音楽堂、劇場などの設備が揃っていました。紀元前からこのような考えがあったことに驚きます。遺跡は今も発掘中、写真のように多くの部分が礎石を残すだけですが、劇場だけは完全な形で残っています。エピダウロス最大の見どころである劇場の詳細はは次の記事で。




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# by salasa_ohkura | 2009-05-08 18:30 | ギリシャ神話
豚インフルエンザのニュースが連日報道され、世界を震撼させています。
ニュースや新聞で度々目にする国連の「WHO世界保健機関」のマークがギリシャ起源ということで、取り上げてみました。(下の画像はウィキペディアより)
WHOのマークとギリシャ神話_e0171285_7592150.jpg


中央部分の蛇がからみついている杖。これはギリシャ神話で医学の神と言われるアスクレピオスが持っているもの。アテネ考古学博物館の彫像で杖の様子がよくご覧になれると思います。蛇はアスクレピオスのシンボルで、再生を意味していると言われています。
WHOのマークとギリシャ神話_e0171285_9205851.jpg

アスクレピオスはギリシャ神話の12神の一人。アポロンの息子ですが、母の不貞など諸事情によって山奥にて半人半馬のケイロンに育てられることになります。彼はそこで薬学を学び、病を治すだけでなく最後は死者まで蘇生させるまでに。しかし生死を操ることは出過ぎた行為であると冥界の王からの苦情もあり、最高神ゼウスの雷挺で命を落としてしまいます。

死後は神として祀られ、神殿や治療施設、劇場など多くの遺跡が各地に残っています。またギリシャでは現在も薬局は、蛇と薬の杯を組み合わせたマークが看板となっています。この辺りは次の記事で。

豚インフルエンザの感染がこれ以上拡大しないことを祈るばかりです。


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# by salasa_ohkura | 2009-04-28 12:24 | ギリシャ神話