皇妃エリザベートの宮殿がある島
2009年 09月 15日
「思い出を訪ねる」企画の旅番組らしく、初老の陶芸家がお孫さんと共にコルフ島を訪ねています。
30年前、美術館に寄贈した作品を探していますが、記憶違いなどがあって難航。(寄贈のいきさつなどは途中から見たのでわからなかったです)
あちこち尋ね歩き、ようやく辿り着いたのが「アジア美術館」。ありました!
奥さんをモデルにした浮世絵美人風の絵付けがある急須を含めた数点が「日本」という展示室に。
愛着のある作品との再会に陶芸家は涙、お孫さんまで涙ぐんでいます。遠いギリシャ、長い歳月。こうやって大事に展示されているのを見て感無量だったのでしょう。
コルフ島のアジア美術館は昨年、写楽の浮世絵が発見された場所です。
彼らが探している途中に立ち寄ったのが、19世紀のオーストリア・ハンガリー皇妃エリザベートの宮殿。(エリザベートの写真はWikipediaからお借りしています)前回、ご紹介できなかったので記事にしてみました。
ギリシャの光の眩しさや青い海と空、そしてコルフ島の特色であるオリーブや松の森。またホメロスが語った壮大な神話。エリザベートはそれらに強く惹かれました。
苦難の多かった彼女の人生の途上、折々にオーストリアから逃れて束の間の癒しの時間を得る場所になっていたそうです。
白亜の邸宅には神殿の柱などギリシャ的モチーフが随所に見られます。
写真は「ミューズたちの庭」と呼ばれる中庭部分。並んでいる彫像は、竪琴を持った美神アポロンと9人のミューズです。
この邸宅についての記事を続けますので、おつきあいくださいね。
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by salasa_ohkura
| 2009-09-15 19:00
| ギリシャの島