
復活祭を経て光が強くなり、
海の青の色が深くなってきました。
すでに初夏を感じさせる日も多くなり
お天気の日は海辺をよく散歩したものです。
すれ違う人は半袖の人も多く、
ちょっと気が早く元気な人が泳いている姿(写真中央)も見られます。
ギリシャの人が泳ぐのは真夏だけではありません。
海に入ることは健康にすごくいいという認識があるので、
こんな時期から10月くらいまで泳いでいる人を見かけるんですよ。
ギリシャには以前、ご紹介した「太陽の癒し」と同じように
「海の癒し」という言葉があります。

日差しは強いけれど、季節はまだ春。
浜辺にはカモミールの花が咲いています。
カモミールはギリシャを代表する春の花の一つ。
アテネの街中でも小さな空き地や遺跡にも一杯だし、
市場に行くとハーブティー用の花束を売っていたりします。
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春の島。ここはアテネから日帰り旅ができるエギナ島です。
港の近くの市場でウニを発見。3月のことでした。
ギリシャでウニを見たのは初めてです。
友人の話では春の食べものだということ。
いい香りに誘われていくと、市場に隣接したプサロタベルナ(海鮮レストラン)。
「タベルナ」はギリシャ語でレストラン。庶民的な食堂という感じです。
店頭でタコの炭火焼きをして、ウニも並んでいます。さぁ、食べよう!

タベルナは週末を島で過ごすギリシャの人達で一杯。
まだコートが必要な時期なのに狭い道路にテーブルを広げてあり、にぎわっています。
ウニ、炭火焼きのタコ、エビとイカのフライ、グリークサラダを注文。飲み物はギリシャの白ワイン。
さて、肝心のウニ。半分に割った形で殻ごと出てきます。スプーンですくって食べました。
お味の方、ちょっとウニの香りが薄くて水っぽい。
日本の濃厚なウニとは違い、もっと海の味に近いです。
春の太陽を感じながら大きな声でしゃべって、食べて、飲んで。
時間を気にして食事をする人なんて、誰もいません。
店の人も陽気で、気軽に声をかけてくれます。
皆、とても楽しそうで、この空間を一緒に過ごすだけで幸せになります。
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ギリシャの復活祭。
どこの家でもこんな風に羊を丸焼きにします。
神への生贄という意味があるそうです。
友人宅は庭で。マンション住まい(多いです)の場合は広いベランダで。
商店が住まいになっている人は店の前で。
ギリシャでは一年の半分の食事を外でとる習慣があるので、
どこの家のベランダも庭も広く、テーブルと椅子が置いてあるんです。

天気の安定しなかった季節は復活祭を境に春欄間へ。ギリシャらしい太陽の光が燦々。待ちに待った「戸外で食事をとる」最初の日だったりします。
写真のように木陰にしつらえたテーブルには、ギリシャ風サラダ、ほうれん草のパイ、ブドウの葉でごはんを包んだもの・・など伝統的な家庭料理が並び、おいしいワインとともに羊の焼けるのを待っています。
復活祭までの肉や魚、乳製品を断つという節制期間は、冬ということもありますが暮らし全体が静かな感じです。ましてキリスト受難の金曜、土曜は喪に服す日でひっそり。
その沈黙を破るように一気に賑やかになり、陽気なギリシャ音楽があちこちから流れ、人々の笑い声や話し声が聞こえ、羊を焼く煙と香りが一杯。
暮らし始めてすぐに来た復活祭、街を散歩していると
色々な人が「エラ!(おいで)」と声をかけてくれました。
「フロニァ・ポラ(おめでとう!)」と慣れないギリシャ語で挨拶をすると
満面の笑顔で握手、焼いている羊を味見させてくれたり、
復活祭のクッキーを包んでくれたり、ワインを飲ませてくれたり・・・。
何てあたたかい人達なんだろう!すごく素敵な国に来たんだな、と
実感したことを懐かしく思い出します。
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復活祭を迎えたギリシャ。
その準備の為に前の週の木曜日に卵を赤く染めます。
卵は生命の象徴を意味する復活祭のシンボル。
街のショーウインドーの飾り、ろうそく、チョコレートなど様々なところで見かけます。

キリスト受難の日である聖金曜日の前日(聖木曜日)に
卵を染料で染める習慣があります。
市場に行くと写真のように紙の袋に入った染料が並んでいます。
赤、青、黄色、緑とありますが、「キリストの血」を意味する赤で染められるのが一般的。
今年、ギリシャの友人はウェブカメラで薄い茶色の卵を見せてくれました。
ビーツの茹で汁を使った天然の染色です。
他、葉を貼り付けて染めると写真のように柄ができますし、
皆、それぞれに工夫をして大事に卵を染めているようです。

染められた卵は籠などに入れて飾られます。
復活祭の日、食事の前に各自卵を手に持ち、「カロパスハ(良い復活祭を)」と言いながら
カチンと合わせます(写真)。
割れ目の出来なかった人が幸運!
そして祝いの宴が始まります。
当日の様子は次回に。
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